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セツのティルトへの思い・1(『月の子』)

2007年09月18日
こちらの更新は久々です。ごぶさたしました。
クイズのほうは一区切りつきました。
現在、【 清水玲子『短編全般+α 』クイズ 】と、
【 『秘密』登場人物名読み方クイズ 】を公開中です。
興味のある方は、【月夜水の詩】サイトへぜひおこし下さい。

遅くなりましたが、
「無垢で純粋で汚れないジミー」にまた1件、拍手ありがとうございます。
あと、9月7日(金)に、3500hitになりました。ありがとうございます。



ティルトのセツに対する思いはかなり書き込まれているのに、
セツのティルトへの思いは、直接的にはあまり触れられていない。
でも、ロシアへ行く決意をしたのも、「ベンジャミンを守るため」
というだけではなく、「ティルトがいるから」とベンジャミンが言ったのも、
大きかったのではないのだろうか。
 
ベンジャミン「もし(ベンジャミンが)ソビエトにいくことになったら
そしたらセツも一緒にいかない?」
セツ「ぼくが? ソビエトに? どうして?」
ベン「ティルトがいるから」
セツ「え・・・?」
ベン「ちゃんと確かめたわけじゃないけど、でもあれはきっとティルトだよ」
(文庫6巻・コミックス9巻)

 
そのやり取りの後。セツはショナがNYにいるのに、
単身ロシアへ向かうのだ。
 
 
 
ティルトはセツを「何も知らない」といっていたが、
キケンなことを平気でする(とりわけセツのために)してしまうティルトを、
ただ待つだけの、見守るだけの、セツのなんという包容力。やさしさ。
ティルトをやさしくさとす、
そして、ベンジャミンの「おにいさん」発言を聞いても、
傷つきはしてもそれをベンジャミンに悟らせず、
怒りもせずやさしく接する、なんというおだやかさ。
 
「待つ」ということは、けっこう出来ないことなのだ。
言ってしまったり、やってしまうほうが、ずっと楽。
見ないフリ。聞かないフリ。
気付かないフリ。
傷つかないフリ。

それをやってのけるセツ。
本当に何も知らなかったの?
 
きっとティルト行方をくらませた後1ヶ月後だか半月後だか知らないが、
死に物狂いでティルトを探し続けたろう。
契約の後目覚めたセツのコマから4P後のカラーであったろうひとコマ。
ティルトを探し悲しみにふけるセツのひとコマがある。
自由の女神のたいまつの下に。(文庫3巻・コミックス4巻)

 
セツのために何でもしてしまうティルトを、誰よりも心配していたのは、
セツなのだ。
 
きれいなだけな人は、待てないと思うのだが。
セツは見守り、待つ。何も気付かないフリをして。
ベンジャミンに対してのセツの対応を見てみてよ。
本当に辛抱強く、やさしいじゃない。
ティルトも、ベンジャミンほどではなくても、気付いていなかったのかも。
セツのそんなやさしさを。
いや、気付いていた? 無意識では。
セツはティルトの理想。ティルトはセツの理想。
 
文庫2巻・コミックス4巻のティルトの回想。
自分が病気にうつるより、心配だったのだ。ティルトを。
誰よりもティルトを心配していたのは、セツなのだ。
 
そんなセツは、心配したのだ。ティルトが深海へウミシダをとりにいくのを。
地球の海には魔女がいるから。だから、そんなウミシダは飲まない。
だから、キケンなことはしないでと。
(文庫2巻・コミックス3巻)


自分の痛み止めのウミシダ。誰だって死にたくはない。
でも、そのウミシダを取りに行くことで、ティルトに危険が及ぶのを、
怖れたのだ。
自分の痛みよりも。


白泉社文庫『月の子―MOON CHILD―』 第2巻/清水玲子・・・の本の紹介。
白泉社文庫『月の子―MOON CHILD―』 第6巻/清水玲子・・・の本の紹介。
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