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「今度は・・・・・・オレを消すの?」(ジュニア・エセル)

2007年06月26日
「今ここでものをしゃべってる「オレ」は?
 ・・・・・・・今度は・・・・・・オレを消すの?」
 
(ジュニア・エセル) 『ノアの宇宙船』/清水玲子/白泉社
・・・・・・白泉社文庫版 『ミルキーウェイ』 清水玲子 もしくは
     花とゆめコミックス 『ノアの宇宙船』 清水玲子 に収録

 
 
   (以下はネタばれ可という方のみお進みください。)
 
はじめから、消されることがわかっていた、14才のジュニア。
みんな18才のジュニアの帰りを、待っている。
 
 
「人間の記憶は一つしかありません。
 「もと」のジュニアの歩んだ記憶一つ。
 そして明日にはすべてもとどおり、18のジュニアが帰ってくるわけです。」(ジャック)

 
 
自分が消えるのをみんな待っている。
18のジュニアをみんな、求めてる。
ある意味『輝夜姫』のクローンのドナーより、残酷かもしれない。
14才のジュニアの体は、18のままだから。
 
 
「はじめから――14のオレなんかあんたらには
 どーでもよかったんだろ・・・ただの
 オレはただの――場つなぎで・・・・・・でも。でも、いるんだ」(ジュニア)

 
 
存在さえ、残らない。誰も覚えてもくれない。
生きていた証なんて、ない。
 
記憶。いろんな「記憶」、それが、清水先生のテーマの1つかも知れない。
存在すこと。消えてしまうこと。残っていく思い。


『ノアの宇宙船』を収録したコミックスは・・・・
    白泉社文庫 『ミルキーウェイ』 全1巻/清水玲子・・・の本の紹介。
    花とゆめコミックス 『ノアの宇宙船』 全1巻/清水玲子・・・の本の紹介。
 
 
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