FC2ブログ

「ずっとずっと後悔してきた。なぜ なぜ 私があの時」(露口浩一)

2007年05月26日
「ずっとずっと後悔してきた。なぜ なぜ 私があの時」
 
露口浩一『秘密ートップ・シークレットー2003」清水玲子著・白泉社

 
 
死者の脳をMRIスキャナにかけてその人物の
生前見たものを再現させて捜査する「第九」。
その一員青木は、死刑囚露口浩一の書いたこの手紙を、
露口浩一の視界を再現することにより、読んだ。
 
 
青木は浩一に同情し、捜査を進めた。
でも、青木は、浩一の心や真実までは読めなかったのだ。
何故書いた手紙なのか。何故かけずに破ったのか。
何故真実を生前語らなかったのか。
 
青木には、わかってはいなかった。
それは、誰かをかばうためではなく、
浩一の自己保身のためだったのかもしれないのに。
 
 
「なぜ私があの時 絹子を殺さなかったのか。」
そのモノローグのついた浩一の記憶は、青木には見れなかった。
浩一は同情すべき人間では、なかったかもしれないのに。
(ちなみに、「秘密2巻P228・229はコミックス化による加筆である。)
 
どうしようもないやりきれなさ。後悔。
闇の中叶わぬかもしれない一筋の光を求める清水玲子の作風が好きだ。



『秘密―トップ・シークレット』第2巻 コミックス紹介
関連記事
『秘密―トップ・シークレット―』 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
青木は絹子を恐ろしい女だと言った
でも私は、露口のほうが恐ろしくおぞましい。
同情できる点があるけど、情緒酌量の余地
はない。
そんな意見もある。
でも彼女を怪物したのは誰?
コメントありがとうございます。
コメントありがとうございます。
私も、浩一は、絹子よりはるかに罪深い、と思います。
私は浩一に同情しません。
そして、そういう意見の人のほうが多いと思います。
最後の青木の涙。あれは絹子に対しててのものだろうか?
「秘密」を暴き彼なりの正義を求めつつ、
必ずしも正しいとは限らない青木が好きです。

管理者のみに表示